BLOG The Trail of TRUNK TRUNKの日々を書き留めていきます。

2013.02.17踊りなさい、か。

ピナ・バウシュの映画を観ました。
日常で見慣れない動きを観ると、人って不安になるのですね。ざわざわします。
そんな不安がいつのまにか落ち着くと、惹きこまれました。
ここまで何かに夢中になり、愛せること、仲間を信頼できるってすごい。

“Dance, dance…. Otherwise you are lost.”
「踊りなさい。自らを見失わないように。」
ピナの言葉。メモメモ。
映像、素晴らしいです。音楽もとてもよかったので、サントラ買おうかと。
でも、仕事中にかけると捗らなさそうです。

2013.02.15自己責任で、やりきる。

タイトルは、個人として初めてお仕事をさせていただいたお客様の言葉です。
インテリアデザイン、空間デザインをメインにされているBEETS inc.のインテリアデザイナー、
日比野義之さん。
椅子や照明など、インテリアプロダクトのデザインもされていて、
近年、海外のインテリアフェアに出展されています。
不思議なご縁があって、出展のお手伝いをさせていただきました。
2011年はイギリス、TENT LONDON
そして2013年はスウェーデン・ストックホルムでのStockholm Furniture Fair

ご本人は気さくで優しく、お話していて本当に楽しいのですが、会話のはしばしに、ものづくりへの妥協の無さ、最終的な形にしていくまでの徹底した姿勢が見え隠れする、とても魅力的なクリエイター。
自分の感覚を明け渡さないところに、いつもインスパイアされています。
作品づくりは、信頼厚い家具職人さんと何度もディテールの作りこみを繰り返すのだそうです。
次第に、「これだ!」という形が現れるのだと言います。そんな作品は、余分なものがなくシンプルですが、ディテールにこれまでにないフォルムやアイデアが散りばめられていて、
飽きることのないチャーミングさと、尽きることのない美しさがあります。
この作品の魅力を、なんとか英語で伝えたいと、英訳に取り組みはじめたのが、
個人的な活動を始めたきっかけでもありました。

感じるのは、作品それ自体に力があるから、言葉を超えて作品自体が語るのだということです。
私がじたばたと英訳しなくても、たくさんの人がひきつけられ、海外から熱烈な問い合わせがあります。ものを作り出すって、なんてパワフルなことだろう、と羨ましくなります。

昔からものを作る人に対する憧れがありました。
ただ私自身は、美術館に行っても、まずタイトルや背景など文字にばかり目がいってしまう活字中毒です。
自分にできることは、日々なんとか文字や言葉と格闘しながら、伝わる文章を作ること。
それによってものを作る人に喜んでもらえるのであれば、本当に嬉しいことです。

そんな日比野さんから聞いた印象的な言葉を、タイトルにしました。
「自己責任でやりきることが大切」ということ。
「自己責任で」「やりきってない」仕事の結果がいかに多いかということ。
フリーランスになるときに、この言葉が常に心にありました。
「自己責任で」「やりきってる?」というのは、自分自身にいつも問いかけていたいです。

2013年2月にストックホルムで開催されたファニチャーフェア、Greenhouseでも話題だった日比野さんの作品。海外のメディアでも紹介されています。
designboom.com
—–

It Is Vital to Stick to My Ways in Order to Make it

The title of this post is taken from the words of my first client, Yoshiyuki Hibino. He is the president and designer of BEETS inc., specializing in interior and spatial design. He has also been eager to design products and furniture, such as chairs and lights, and recently participated in the well-known international furniture exhibitions: TENT LONDON in the U.K. in 2011, and Stockholm Furniture Fair in Sweden in 2013.
By a curious turn of fate, I have been commissioned to support him in these endeavors.

He is a really nice, friendly person, and at the same time, a great designer with an uncompromising attitude to perfecting his work. He trusts his feelings and puts thought into his words, which always inspires me.

When he makes a piece of furniture, he continues redesigning fine details with a reliable cabinet-maker and evolves his design concepts over and over. Through this process, the design acquires depth and finally its shape gains a solid presence. The work is minimalistic but is innovative in its detail—creating never-ending appeal. I really want to convey the charm of his designs, which is one of the reasons why I started writing in English.

His pieces are exquisite and tranquil yet powerful, so they easily transcend language barriers. No complicated explanation is needed. Many people fall in love with his pieces and send messages of enthusiasm from all over the world. He creates such influential pieces!

In my teenaged days, I had longed to become a kind of artist. However, I have an addiction to the printed word and am a bookworm. My eyes are automatically drawn to text, even in museums. For better or worse, it is my nature. All I can do is to create sentences, struggling with words and phrases on a daily basis. If I am able to help someone write English, that is a great pleasure for me.

Getting back to the title of this post, Mr. Hibino one day said, “it is vital to stick to my ways in order to make it.” When I decided to be a freelance translator, his words came back to me. I would always ask myself if I do stick to my ways to do my best.

Here is a feature article about brand-new works designed by Yoshiyuki Hibino + BEETS inc. His works are becoming a hot topic of the world of design!
designboom.com

2013.01.25憧れる。でも結局は自分。

最近、寝ても覚めても(言い過ぎか)読んでいる本…。
大阪の家具屋さん、TRUCKの「NEST」。
新しい店舗と住居づくりに、9年もの年月をかけて理想をひとつひとつ形にしていく過程がつづられています。
海外にもファンが多いそうで、英訳付きです。
散文や家具の説明の仕方など、とっても勉強になる…という職業的な側面もあるけれど、
TRUCKのお二人の妥協のないモノづくりに心打たれ、興奮する。
寝る前に少しずつ読んでいたけれど、最近は事務所にも持っていき、時間があるときに眺めています。
読み終わるのが惜しいけれど、早く続きが読みたいのだ。
ちなみに写真のこの子、うちのネコにそっくり。

妥協しないということ、時間をかけるということ、お金で判断しないこと…それが今の時代、どれだけ困難なことなんだろうって思います。ものすごく厳しい時期もあったことが読んでいて推測されますが、9年かけてやり遂げているのだから…。
自分自身のあり方を問われる内容でもありました。自分の心の声をちゃんと聴けているのか、
世間でよく言われるようなことを自分の意見のようにして言っていないか…ああ、耳が痛い。
TRUCKさんの家具、知り合いのお宅に遊びに行ったとき、
一回だけソファに座ったことがあったような。
お二人のライフスタイルなどを雑誌で読むことはあっても、
実際の家具をじっくり見たことがまだありません。
いつか大阪のお店に行ってみたい、と強く思いました。
それにしても、TRUCKとTRUNK、似ています。何度も打ち間違えました。おこがましい。笑

2013.01.07初えびす

1月5日のことになりますが、「初えびす」に行きました。
熱田神宮の上知我麻神社で執り行われる、商売繁盛を祈る行事です。
夫がフリーランスになってから行くようになりましたが、
今年は、自分のためにも商売繁盛を祈願してきました。

「あきないえびす」というお札を毎年仕事場にお迎えします。
初えびすに行くようになるまで、「お札を買う」なんて言っていたような気がします。
個人商店を営む叔父に、「お札はお迎えする、というのが正式で、買うなんて言ってたら恥ずかしいよ」と指摘されて以来、「お迎えする」と言うようにしています。
「お札をお迎えする」って、美しい日本語だなあって思います。

On January 5th, my husband and I went to Atsuta Jingu Shrine. Hatsu-Ebisu Festival was held within the grounds, at Kamichigama Jinja Shrine. Hatsu-Ebisu is one of the festivals held in Atsuta Jingu, praying for the well-being of family members and for business prosperity.
When the festival starts at midnight on the morning of January 5th, many visitors rush into the shrine sanctuary to get the first lucky charm, especially “ofuda,” (a strip of paper often considered to be a talisman) because the first charm is said to be the most powerful.
Every year we receive the ofuda, called “Akinai Ebisu” (Akinai means business and Ebisu is the god of business success) and place it on a shelf in our office.
I used to casually say, “I am going to buy an ofuda.” My uncle, who has been running his own business for many years, told me off for saying “buy a charm.” He said it was rude and disgraceful. “To pay worship to a god, we should say “receive an ofuda“,” he said. After he pointed this out, I corrected my wording and always say, “receive an ofuda.” In Japanese, we say “omukae-suru.” It sounds beautiful and full of respect.
My husband and I started visiting the shrine six years ago when my husband started his own business. Since then, Hatsu-Ebisu has become our ritual for the New Year’s holidays. This year, we prayed for the success of my business as well.

2013.01.04一杯のコーヒーを作るように仕事をしたい。

今日から仕事始めです。
昨夜は寝る前に、過去の自分のメモノートを見返していました。
TRUNKとして、どんな風に仕事をしていきたいか、心構えの部分・・・
その中に、「カフェでコーヒーを作るように仕事をしたい」という言葉がありました。
思い出とともに、その気持ちがはっきりと湧き上がってきたので、ちょっと書いてみます。

バンクーバーにワーキングホリデーで滞在していた頃、
BLENZ COFFEEというお店で働いていました。

簡単に説明してしまうとスターバックスのカナダ版。(日本にもお店があります。青山とか。)
日本ではあまり馴染みがないですが、北米ではお客さんのコーヒーの好みが明確で、
とても具体的にオーダーされるのです。カスタマイズというやつです。
「カプチーノ、まずシングルショット用のコップにブラウンシュガーを入れて、
エスプレッソでよく溶かしてね。ミルクはスーパードライ(液体の部分が極力ない、泡だけ)で」
「カフェラテのミルクを脂肪分2%ミルクと生クリームのハーフ&ハーフにして」
とか…。
小さなお店だったので、レジで注文聞いて、自分で作って、ということが多かったです。
注文を聞くだけでも最初は大変だったけれど、お客さんの顔と好みが一致してくると、
顔を見るだけで作り始めて、素早くドリンクを提供できるようになれます。
そうすると、とても喜ばれました。
それが本当に嬉しくて、毎日が楽しくて仕方がない仕事場でした。

自分でお客さんの言葉を聞いて、それを自分で作って提供する。
その距離感が理想的で、日本に帰ったら、自分のできることで、そういう仕事をするんだ、
と強く思ったのです。
何を提供することでそれを実現するのか、そこは漠然としたままで帰国したのですが、
それから6年後、翻訳の仕事を始めるチャンスに恵まれました。

これが自分の初心でした。
翻訳のお仕事は、コーヒーを作るほどシンプルにはいかないけれど、
そういう思いでお客様に向き合うことを、忘れたくないなと思います。
物事を複雑に考えがちな自分なので。年頭に、文章にしてみました。

今年は、自分の気持ちをちゃんと文章にしていきたいと思います。
毎日とはいかないと思いますが、ブログも書いていきます。
今日は、ゆっくりな仕事始めになりそうなので、これから英訳力アップを目指し、勉強します。

Today is my first working day in 2013.
Last night before I went to bed, I read over what I had written down several years ago, looking for my thoughts about how I wanted to work. Then, I found this sentence jotted down, “I want to work as if I’m making and serving a cup of coffee.” That brought back memories to me and I rediscovered my basis. Let me explain.
When I lived in Vancouver, Canada on a working-holiday visa, I worked at a coffee shop. It was Canada-based coffee chain, BLENZ COFFEE. Like Starbucks, it offers specialty coffee beverages served by baristas.
Altough ordering a complicated drink is still uncommon in Japan, people in North America mostly have their drinks made to their own preferences. For example, in Vancouver, one customer ordered “a single shot cappuccino, with brown sugar and milk foam—no milk.” Another asked for “a grande coffee latte with half skinny milk and half 2% milk.” I received each order, and then made the drinks by myself because the store I worked at was small.
At first, of course, it was extremely hard just to understand what customers wanted to have. Once I got used to it, I could memorize each customer’s usual drink. In addition, I started making drinks as soon as I acknowledged a customer by smiling. Customers looked pleased and thanked me graciously. I was delighted by this and I enjoyed working every day.
Receiving an order from a customer and serving what he/she orders by myself is a very simple working style. The distance to a customer is not too far and not too close, which is really perfect for me. I made up my mind to do something I am skilled in when I went back to japan. At that time I was still deciding exactly what to do. Five years later, I seized an opportunity to start my business as a freelance translator. That was my original intension.
Although doing translation is not as simple as making coffee, I want to always keep in mind the basics in order to facilitate my clients’ business needs.