BLOG The Trail of TRUNK TRUNKの日々を書き留めていきます。

2013.12.03A PRIVATE KYOTO TRAVELOGUE

A PRIVATE KYOTO TRAVELOGUE

A PRIVATE KYOTO TRAVELOGUE ISSUE 01。
ウェブサイト「三度目の京都」から生まれた、ごく私的な視点を大切にした京都の旅行記。説明的な文章を排し、写真家・中島光行さんの印象的な写真を大胆に用いた、新しい試みのフォトブックです。ISSUE 01では詩仙堂を取り上げています。ページをめくると、寺院の清々しい空気感が立ち上がり、ディテールに心を砕く中島さんの優しい視線が感じられるようです。
今回TRUNKでは、引き込まれるような美しい写真と、プロジェクトメンバーの方々が作り上げた、ゆったりとした世界観を、外国の方に少しでも伝えられるようにと、英訳を添えるお手伝いをさせていただきました。クレジットにも名前を載せていただき・・・普段自分の名前が表に出ることはないので、感慨もひとしおです。また、かつて住んでいた大好きな街、京都のワンシーンを伝えるお仕事に関われたこと、心から嬉しく思います。プロジェクトメンバーの皆様、ありがとうございました。
京都市内の書店やカフェで、どんどん取り扱いが始まっているそうです。
詳細は下記サイトをご覧ください。興味を持たれた方、是非お手にとってみてください!

A PRIVATE KYOTO TRAVELOGUE

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A PRIVATE KYOTO TRAVELOGUE has just been published! This special photo book features Shisen-do, a tranquil and beautiful temple in Kyoto city, through the lens of the Kyoto-based photographer, Mitsuyuki Nakajima.
As a translator, I had the pleasure of working with various talented contributors in creating this travelogue. I deeply thank all the creative project members, and especially Discovery-go inc., for giving me this wonderful opportunity to translate, allowing A PRIVATE KYOTO TRAVELOGUE, with its stunning photography and beautiful atmosphere, to be shared with the entire world.
I hope that as many foreign readers as possible can enjoy this travelogue and discover the hidden charms of Kyoto!
I also truly thank David and Marissa, who helped me a lot to polish my English translation!

For further details, please check the following site:
A PRIVATE KYOTO TRAVELOGUE

2013.10.15あらしの前の夕方に

ずいぶんとブログを放置してしまいました、、、
もう季節はすっかり秋に切り替わってしまいました。もうあの暑い夏は往ってしまった、と思うと。
さびしいですね。もう今年も終わった感があります。
それでも猛暑の日々も、結構忙しくしていて、室内で過ごすことが多かったです。
夏らしい遊びもあまりしてないような気がします。笑
この週末は少し一息つけたので、机周りにたまりにたまった書籍・雑誌類を一気に片づけ!
後先考えず本を買ったり、存在を忘れないように目につくところに出しておくと、大変な積読状態に…
さらに飼い猫2匹がドタバタして猫の毛だらけに…
それらを一掃したので、かなりすっきりしました!
気持ちも新たに、これからの計画を練っていきます!

2013.07.27世界の街角ファッション

NEW YORK TIMESのSTYLEコンテンツ、”Intersection”。世界の街角でのファッションインタビュー。(といってもほとんどニューヨーク)

いろんな人たちの普段着の英語が聞けて、面白い。

世界は広く、ファッションは自由!楽しんで洋服を着たい!と思える。

2013.07.23“On Writing”新訳!

スティーブン・キングの”On Writing”の新訳、「書くことについて」、
評判がいいので買ってみました。めちゃめちゃおもしろい!
もともとホラーは好みではないのでキングの小説はほぼ読んだことがないのですが。
(でも、映画「シャイニング」は衝撃的でした。こんなに面白いホラーがあるのか!と、
繰り返し観ました。)


英文ライティングを見てもらっているアメリカ人の先生がキング大好きなこともあって、
短編集(Full Dark, No Stars)も含めて読んでみてます。
「書くことについて」の前半はキングのメモワール、後半は文字通りの文章読本ですが、
この人、一見気難しいのかもしれないけど、打ち解けるとめちゃめちゃいい人そう・・・
いや、いい人?というより、正直で嘘のない人なんだろう・・・
と勝手に人となりを妄想しながらどんどん読み進めてしまう。
かなり辛辣なことも言うけれどユーモアがあって、思わず笑っちゃいます。
何より、自分の仕事を愛していることがとても伝わってくる。
英訳をしている人間としても、めちゃくちゃ勉強になります。


「書き手が受動態を好むのは、臆病な人間が受動的なパートナーを好むのと同じだ。」
「副詞はあなたの友人ではない、ということだ。」
「地獄への道は副詞で舗装されていると、私はビルの屋上から叫びたい。」
などなど・・・


あと驚いたのが、小説を書くことを「創造的な睡眠」と言っていること。
最近読んだインタビュー集で、村上春樹がまったく同じことを言っていたのです。


小説家の頭の中って、深く暗い森の中のよう・・・本当に想像を超えている。
でもそれを、あまりにも丁寧に惜しみなく語ってくれていて、
読んでいて申し訳なくなるくらい。
久々に読み終えるのが惜しい本です。

2013.05.07あのギザギザにまつわる考察

ユニバーサルデザインについての記事を読んでいて、ふと気になることがありました。


ユニバーサルデザインの中でも身近な存在なのが、
シャンプーボトルの片側についている「ギザギザ」ですが、
このことを日本語で「突起」、英語で”raised edges”という表記をしていて引っかかりました。


突起?って言うかなあのギザギザを…でも「ギザギザ」というのも
正式な呼び名としては心もとないです。
ということで調べてみたら、あのシャンプーボトルのギザギザ考案者は
花王さんだったんですね。呼称も「きざみ」というそうです。
→シャンプーのきざみができるまで

しかも素晴らしい!花王が業界全体に働きかけたことから、今では業界統一の
ユニバーサルデザインとして浸透しているそうです。

こういったユニバーサルデザインなどの考え方って欧米のほうが進んでいる印象があり、
シャンプーボトルのきざみも、海外から入ってきたアイデアなんだろうな、と漠然と思っていました。
しかし違うんですね。日本からの提案でISOにも採用されたのだといいます。

日本では既に当たり前になっているシャンプーボトルの「きざみ」ですが、
海外ではどうなのか?
2006年にカナダに住んでいた頃のことを思い出そうとしていますが…
記憶が定かではないです。パンテーンを使っていた記憶しか。
韓国や香港では結構普及しているとネットの情報を見ましたが。
…おいおい調べてみようと思います。

話が途中で飛んでしまいましたが、「きざみ」を英語で何と言うか、です。
花王のサイト内のPDF資料などを見てみると、
“markings”と言っています。特に正式名称という感じではないです。
他のサイトを見ても、”markings”というのが最も一般的で自然かなと思いました。
さらに「浮き出した」という意味の”raised”をつけて”raised markings”というとより厳密ですが、markingsで十分伝わりそうです。

ちょっとした引っかかりから調べてみたのですが、
思いがけない事実がわかって面白いです。
仕事に戻りまーす。