2013.07.27世界の街角ファッション
2013.07.23“On Writing”新訳!
スティーブン・キングの”On Writing”の新訳、「書くことについて」、
評判がいいので買ってみました。めちゃめちゃおもしろい!
もともとホラーは好みではないのでキングの小説はほぼ読んだことがないのですが。
(でも、映画「シャイニング」は衝撃的でした。こんなに面白いホラーがあるのか!と、
繰り返し観ました。)
英文ライティングを見てもらっているアメリカ人の先生がキング大好きなこともあって、
短編集(Full Dark, No Stars)も含めて読んでみてます。
「書くことについて」の前半はキングのメモワール、後半は文字通りの文章読本ですが、
この人、一見気難しいのかもしれないけど、打ち解けるとめちゃめちゃいい人そう・・・
いや、いい人?というより、正直で嘘のない人なんだろう・・・
と勝手に人となりを妄想しながらどんどん読み進めてしまう。
かなり辛辣なことも言うけれどユーモアがあって、思わず笑っちゃいます。
何より、自分の仕事を愛していることがとても伝わってくる。
英訳をしている人間としても、めちゃくちゃ勉強になります。
「書き手が受動態を好むのは、臆病な人間が受動的なパートナーを好むのと同じだ。」
「副詞はあなたの友人ではない、ということだ。」
「地獄への道は副詞で舗装されていると、私はビルの屋上から叫びたい。」
などなど・・・
あと驚いたのが、小説を書くことを「創造的な睡眠」と言っていること。
最近読んだインタビュー集で、村上春樹がまったく同じことを言っていたのです。
小説家の頭の中って、深く暗い森の中のよう・・・本当に想像を超えている。
でもそれを、あまりにも丁寧に惜しみなく語ってくれていて、
読んでいて申し訳なくなるくらい。
久々に読み終えるのが惜しい本です。